「楽譜の裏側に隠されたもの」に迫ろう-民謡を取り入れたピアノ独奏曲を例に-(鈴木 啓資 著)- 奈良教育188体育app_188bet亚洲体育-平台*官网 出版会 ー
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第2曲を取り上げます。 3?1.《ハンガリー牧歌》第2曲1番?に現れる?謡 まずは、第2曲において最初に現れる?謡について考えてみます。曲の冒頭を?てみましょう(譜例1)。 譜例1 《ハンガリー牧歌》第2曲 第1?17?節 (?節番号は筆者が追加) この楽譜を?たときに、どのように演奏しようと考えるでしょうか。?を鳴らしてみるとわかりますが、明るいような暗いような、なんとも?えない響きに気づくと思います。東洋的であるとも?えるでしょう。その??で、?量はf、冒頭にはPresto, ma non tanto、つまり、「快速に、あまり速すぎず」と書いてあり、さらにはnon legatoの表記もありますから、勢いのある楽曲であることがわかるでしょう。そしてハンガリーの舞曲調の雰囲気もあります。 様々なことが楽譜に書かれており、どのように演奏したら良いのか悩んでしまいますね。もちろんこれらの情報だけでも演奏できますが、ここではさらに踏み込んで、?いられている?謡について考えてみたいと思います。この部分には以下の?謡が?いられています(譜例2)。 譜例2 Erdélyi magyarság: népdalok p.126より

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